受験も中学生は3ヶ月、高校生は2ヶ月と迫ってきました。今回はそんな皆さんが受験に向け今何をするべきなのか。せっかく理科のコラムですので、科学的な話題と絡めてお伝えしていきます。
みなさんは「ゾーンに入る」という言葉を聞いたことがありますか?プロのスポーツ選手はこの経験をしてる事が多く、まるで漫画の世界のような話ですが、野球選手がボールが止まって見えたと言ったり、サッカー選手がコートを上から俯瞰しているように感じたりと、極限の集中状態で最高のパフォーマンスを出した時にみな「ゾーンに入った」と言います。本当にボールが止まって見えるかなどは置いといて、大事なのは「集中力」がパフォーマンス向上の鍵を握っているという事なんです。
ゾーンはまだ科学的に完全に証明されているわけではありませんが2021年にゾーン状態に関係する脳波と脳領域の存在が学術誌で発表されています。また、ゾーン状態ではセロトニンやドーパミンなどのいわゆる快楽物質が分泌されているとも言われています。これの何が凄いって、緊張やストレス状態とリラックス状態が同時に存在している事なんですよね!つまり普段から簡単に快楽を感じられるゲームやSNSばかりをやっていると脳内でそれらの物質分泌のハードルが高くなり、ゾーンに入りにくくなってしまう可能性が考えられますね︎^_^
ゾーンは練習をつめば入れます。実際にプロのスポーツ選手もゾーンに入るための練習やルーティーンを行っています。
長々と話してきましたが結論として今やるべき事は「時間を測って勉強をする」という事です。当たり前の様で難しいことです。高校受験では50分、共テは60分、大学の一般入試は90分や180分と長い時間の集中力が求められます。それなので、今のうちからきっちりテストの時間分集中しきる力をつけて欲しいのです。ここで大事なのは休憩時間も測る事です。脳は筋肉ですから、集中しない時とする時の切り替える感覚を何度も覚えさせる事によって本番で最高のパフォーマンスをする事が可能になります。多くの受験生は本番で普段の8割ほどの点数しか取れなくなってしまうので、実力を120%発揮してまわりと差をつけましょう!
また、具体的な理科の勉強内容として、何をするべきかわからないという受験生は基本的に過去問や模試などを使って問題演習をメインに行ってください。そしてその問題演習の中で洗い出された苦手な事やなかなか覚えられない単語、便利そうな公式を単語カードに書き、隙間時間やテスト直前などに確認できるようにしましょう。(その単語カードは受験当日まで毎日練習してください。)
理科は直前の暗記により点数が大幅にアップするので、これからは理科に割く時間配分を大きくしても良いかもしれません。
そしてまだ受験まで時間があると思っている中高1、2年生!受験は瞬く間にやってきますよ!中高1年生はどんな高校、大学があるのか、進路について考えるところから始めるといいです。
中高2年生は、10月のハイスタ通信に記載した漫画を読んだりして、理科に興味を持つ事から始めると良いです。
少し余裕のある方は今回のゾーンの事などなんでもいいので身の回りの気になることを自分で調べてみてください。その知識が受験の意外なところで役立ったりしますよ。
そうやって小さな事でいいので少しずつ受験に意識を向けていけるといいですね!